更新日:10.12.3 

50代から一人舞台に立つ
自分が伝えたいものを表現できる嬉しさ

萩田こうこさん  舞台朗読は、“朗読”とも“一人芝居”とも区別されます。原作の小説をそのまま読むのでは無く、語りながら複数の登場人物を演じます。演じるのに必要な空間は最小限、演じる人の周囲ひと回り分くらいです。
 萩田さんによると「“舞台朗読”とは作品を熟読することによって、そこにこめられた作者の意図を読み取り、それに自分の感性を加え、本を放して聞き手に伝えるというもの。」その域に達するため何度も繰り返して読むことで、行間に秘められている言葉が見えてきたり、文章の裏に潜んでいる真実に気付いたりするのだそうです。
 そして
登場人物すべてを演じ分け、観る者をその世界に引き込んでゆくまでに作品世界をつくりあげるには、一作品で半年はかかるともおっしゃっています。
 萩田さんが舞台朗読を始めたのは子供の手が離れた48歳の時。三上左京さん主宰の朗読教室「可否の会」に入会してからでした。会の先輩には、既に舞台に立っている熊澤南水さんがいらして大変勉強になったそうです。
 「可否の会」では、一人で舞台に立つことが当り前とされ、早くからどんどん舞台に立つ機会をつくることが求められました。自分一人で台本づくりはもちろん、企画進行、舞台衣装や小物の手配などすべてをこなし、一人で出掛けて行き、一人で舞台に立つのです。
 「最初は好きなことができるだけでよかった」萩田さんでしたが、しだいに「舞台に立ち、人に聞いてもらいたい」と思うようになります。そして、舞台に立つようになって10年、「今は、舞台でたくさんの人に聞いてもらうことが楽しく、何より一番の勉強になります。」「朗読を続けるもう一つの楽しみはいろいろな出逢いがあること」と、ますます意欲的です。
 萩田さんが藤沢周平の作品を演ずる時など、観る者に物語の舞台になる江戸の町中のイメージ、その時代の人の様子が鮮明に浮かんでくるのに驚きました。それも、公演後のお話で、「一つの作品を仕上げるのに、かなりの時間を“その時代を感じてもらうための準備”にかけています。」とお聞きし合点が行きました。
 舞台朗読の世界は朗読よりも演劇に近いと思います。萩田さんの舞台に触れて感じたのは、大勢で演じ大掛かりな演出を必要とする演劇より、“観客の創造力を強く刺激し独特の世界へ向かわせてくれるのではないか”ということ。そして“日本語の豊かさ”を味わえるのはもちろんですが、“人が語る”という行為から強く伝わってきたものは“言葉のもつ力”でした。これは、一人舞台、舞台朗読の世界の特性であり強さかもしれません。

※「こうこの夢語り」公演お問合せ先/FAX:0424-68-5863


●これまでの主な公演 →公演・活動記録
 【こうこの夢語り第1回】三鷹「武蔵野芸能劇場」
 【こうこの夢語り第2〜4回】中野「なかの芸能小劇場」
 【こうこの夢語り第5〜6回】四ッ谷「紀尾井ホール」
 【新春舞台朗読(全2回)】清瀬「ステージ・刻」
 その他、区役所、学校、老人ホーム等の催しへの参加、サロン公演など多数。
 トークを交えた朗読ライブ(マンドリンとのジョイント)にも挑戦。

●主な発表作品
 芥川龍之介 作/「奉教人の死」「魔術」「鼻」「くもの糸」「葱」
 杉本苑子 作/(今昔物語より)「茸刈の歌」「釣る」
 中島 敦 作/「山月記」
 深沢七郎 作/「楢山節考」
 宮沢賢治 作/「よだかの星」
 藤沢周平 作/「殺すな」「虹の空」「遠ざかる声」
 瓜生 喬 作/「黒髪」
 井伏鱒二 作/「屋根の上のサワン」
 国木田独歩 作/
「少年の悲哀」
 瀬戸内寂聴 作/
「しだれ桜」

●萩田こうこの舞台朗読教室「煌めいて」
 ・会場:清瀬生涯学習センター
 ・曜日:第一・三の金曜、第二・四の火曜のうち月3回
 ・費用:4,000円
 
 




四谷コタン/サロン公演で「遠ざかる声」を演じる

コタン・サロン公演 〜藤沢周平の世界〜

「遠ざかる声」 語り 萩田こうこ
再婚話の進む喜佐ェ門の前にあらわれたのは、やきもちやきの亡妻はつ。またもやケチをつけるはつに、あの手この手で何とか説得しようとする喜佐ェ門。おかしくって、ちょっぴりもの悲しいお話です。


―同時公演―

「驟(はし)り雨」 語り 下地恵美子

激しく降る雨の中、一人の盗人が神社の軒下に潜んでいる。そこへ入れかわりたちかわり雨宿りに来る人々、そこで繰り広げる人間模様。盗人の心を動かしたものは……

2007年9月1日(土)/四谷コタン/開演:13:30 
指導:三上左京 協賛:可否の会


鳩山開館/こうこの夢語りで「魔術」を演じる

〜文学作品の夕べ〜

国木田独歩 作「少年の悲哀」
?T入り江の奥より望めば舷燈高くかかりて星かとばかり、燈影低く映りて金蛇のごとく?U 墨絵のような港の風景を背景に、少年の心に言い知られぬ悲しみが…。―イギリスの詩人ウィリアム・ワーズワースに影響を受けたという作者。この作品も淡い詩情が漂います。―(特別出演:滝田ふさこ/マンドロチェロ演奏)
芥川龍之介 作「魔 術」
時雨の降るある夜のこと、私はインド人の若き魔術師マティラム・ミスラ君の家を訪ねました。大森の町はずれに建つ、見るからに精霊でも出てきそうな古びた西洋館。そこで、私は不思議な出来事に遭うのです。―古代エジプトでは、かすかな灯の中に香を焚き、魔術を行いました。作中、ミスラ君の使う魔術には、どんな仕掛けがあるのでしょうか。―

2007年4月20日(金)/鳩山会舘/19:00開演 
指導:三上左京 後援:可否の会


紀尾井ホール/こうこの夢語りで「殺すな」を演じる



藤沢周平 作「殺すな」
船宿のおかみ・お峯の誘惑で駆け落ちした船頭・吉蔵。人目を忍ぶ生活に我慢できなくなったお峯は昔の華やかさ、にぎやかさを求め元の家に戻りたがるようになる。どうしてだといぶかる吉蔵。好き合って一緒になった二人であったのに、時は残酷です。

紀尾井ホール/こうこの夢語りで「楢山節考」を演じる




深沢七郎 作「楢山節考」
信州の奥深い山中にある名もない貧しい村。貧しさゆえの「決めごと」に苦しむ辰平。すべてを受け入れ静かに雪にうもれていく母おりん。姥捨て山の語り。

2003年10月3日(*)/紀尾井ホール/開演時間 
指導:三上左京 後援:可否の会




「こうこの夢語り」公演・活動記録
※主だった公演のみ掲載しています。 
 2002年 ※掲載作業途中です
6月 朗読ライブ

 2003年 ※掲載作業途中です
10月 四ッ谷「紀尾井ホール」

 2004年
1月 24日/清瀬「すてーじ・刻」【新春舞台朗読1】
  
「殺すな」藤沢周平 作、「魔 術」芥川龍之介 作
2月 28日/清瀬「すてーじ・刻」【新春舞台朗読2】
  
「遠ざかる声」藤沢周平 作、「屋根の上のサワン」井伏鱒二 作
5月 萩田こうこ朗読教室「煌めいて」始動
6月 19〜21日【新潟県古民家ネットワーク巡回公演】ふるさと初舞台
  
「夜だかの星」宮沢賢治 作、「殺すな」藤沢周平 作
19日/村上「割烹 新多久」(国登録文化財)
20日/笹神「すからべ庵」(茅葺き民家)
21日/巻町「旧庄屋佐藤家」(茅葺き民家)
7月 28日/四ッ谷「四谷コタン」【可否の会「第78回 試演会」】
  
「少年の悲哀」国木田独歩 作
8月 福島県喜多方【喜多方発21世紀シアター】
12月 長野県川上村「もみじホール」

 2005年
1月 16日/清瀬「すてーじ・刻」【新春舞台朗読1】
  
「遠ざかる声」藤沢周平 作、「少年の悲哀」国木田独歩 作
3月 19日/清瀬「すてーじ・刻」
  萩田こうこ舞台朗読教室「煌めいて」第一回発表会
26日/清瀬「すてーじ・刻」【新春舞台朗読2】
  
「夜だかの星」宮沢賢治 作、「楢山節考」深沢七郎 作
8月 09・10日/福島県喜多方【喜多方発21世紀シアター】染色工房れんが
  
「魔 術」芥川龍之介 作
10月 07日/四ッ谷「紀尾井小ホール」
  
「しだれ桜」瀬戸内寂聴 作、「奉教人の死」芥川龍之介 作
11月 12日・13日/沖縄
 
「楢山節考」深沢七郎 作 
12月 09日/群馬県大泉村公民館「生涯学習セミナー」

 2006年 ※掲載作業途中です
1月 29日/清瀬「すてーじ・刻」
  萩田こうこ舞台朗読教室「煌めいて」第二回発表会
2月 25日/四ッ谷「四谷コタン」【可否の会「第84回 試演会」】
  
「葱」芥川龍之介 作

 2007年 ※掲載作業途中です
3月 25日/清瀬「すてーじ・刻」
  萩田こうこ舞台朗読教室「煌めいて」第三回発表会
4月 20日/音羽「鳩山会舘」【こうこの夢語り】
  
「少年の悲哀」国木田独歩 作、「魔 術」芥川龍之介 作
9月 01日/四ッ谷「四谷コタン」【コタン・サロン公演 】
  
「遠ざかる声」藤沢周平 作

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