タイトル/戦争と平和 Com-Support Official Website
「灰の中からの脱出−城北大空襲後の暮らし−」
  絵:矢島勝昭 ※著作権は作者に帰属します 更新日:08.11.13

タイトル:食糧買出し

絵:買出し電車

買出し電車
ドアも窓ガラスも、つり革も、座席シートもない。ガイコツ電車と呼ばれた東上線で、川越付近やその先まで出掛けて行った。西武池袋線では飯能の手前まで、高崎線では鴻巣・熊谷まで出掛けた。
つり革や座席のシートは盗まれて生活用品に転用された 闇市で売られていた手提げにつり革の輪が使われていてよく売れていた


絵:立ちすくむ買出しの娘

立ちすくむ買出しの娘
「また来たな、貧乏人め」「こんどは着物か、時計か、指輪か…」農家の縁側で試験官のように待ち受ける数人のお百姓に身がすくむ。食糧と交換してくれる農家を探すのは大変だった。焼け残ったなけなしの着物では、交換できる物も十分ではない。
買出しといっても物々交換 米・麦・豆類・芋類を手に入れる 物がないのでお金があっても役に立たない時代 買出しは庶民の命綱だった


絵:往きも帰りもすし詰め電車

往きも帰りもすし詰め電車
農家に鼻の先であしらわれ、しぼんだリュックはすし詰め電車でなおぺちゃんこに。買出しに行っても必ず食糧と交換できるとは限らない。必死の努力をしても補える栄養量は知れていた。
敗戦後は食料品暴騰・外米輸入途絶・大凶作で食糧問題はさらに深刻化 戦時中の食糧難から始まった買出しは敗戦後もしばらく続いた


当時の物価変動
インフレによる価格暴騰と極度の物不足による闇価格で、庶民の生活は戦後も相変わらず厳しい状況が続いた。
S20(1945)年/公共料金一斉値上げ
はがき 5銭、山手線初乗り 10銭、都電・都バス 20銭、
豆腐 1丁20銭、リンゴ 1個 5円、コーヒー 1杯 5円、
銭湯代 90銭円、タバコ 2倍(朝日 90銭、光60銭)
S21(1946)年/白米10キロ 36円35銭、
はがき 15銭、山手線初乗り 20銭、都電・都バス 40銭、
味噌・醤油 3〜4倍の値上げ、ガス料金 10倍の値上げ、
公務員大卒初任給 540円、アルバイト代 日当30円 
S22(1947)年/白米10キロ 149円60銭、
はがき50銭、山手線初乗り 1円、
都電・都バス 2月・50銭→6月・1円→9月・2円、
銭湯代 4円、都民税 2倍・平均200円

S23(1948)年/白米10キロ 223円、
はがき2円、山手線初乗り 3円、都電・都バス 3円50銭、
公務員大卒初任給 2300円、都営住宅家賃 300円、
銭湯代 6円、台湾バナナ 1本40〜50円
S24(1949)年/白米10キロ 393円、
都電・都バス 1系統6円を8円、1区6円を10円に値上げ、
公務員大卒初任給 4860円、都失業対策事業 日当245円


悲しみ/食糧買出し/焼跡の暮らし進駐軍闇市世相の断片



Communication-Support,Limited Partnership. All Rights Reserved.
無断転載はご遠慮下さい。